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宝塚の人事ってやつは、本当にいつも翻弄してくるな。
だが長年見届けてきて分かったことがある。**「組替えの本当の意味ってのは、いつもずいぶん後になってから判明する」**ってことだ。
特に語り草になっているのが、2020年から2021年にかけて繰り広げられた**「3組を巻き込んだトップ娘役人事のドタバタ劇」**だ。あの時の衝撃と、後から怒涛の勢いで伏線が回収されていった爽快感(と切なさ)は、今思い出しても鳥肌が立つ。
ちょっと当時の混乱と、俺がどう裏を読んでいたのかを振り返らせてくれ。
2020年春:青天の霹靂だった「潤花」の宙組異動
ことの発端は2020年3月19日だ。
雪組で圧倒的なヒロインオーラを放っていた潤花が、突然「宙組へ組替え」と発表された。
正直、俺は耳を疑ったね。当時の雪組は望海風斗・真彩希帆コンビの退団が決まっていて、誰もが**「次期トップコンビは彩風咲奈と潤花で決まりだろ」**と確信していたからだ。彩風と潤花が並んだ全国ツアーのポスターまで既に公開されていたんだぞ?
「は? なんでこのタイミングで引き剥がすんだ?」と、当時は劇団の意図がさっぱり分からず、俺も夜も眠れないくらい頭を抱えたもんだ。
2020年秋:玉突き事故のような連鎖発表
そこから事態は一気に加速する。コロナ禍でスケジュールがズレ込む中、9月に雪組の次期トップコンビが発表された。
「彩風咲奈・朝月希和」
……朝月!? 花組に組替えしていた朝月が、まさかの雪組呼び戻しでトップ娘役に就任するというウルトラCだ。さらに同時に、宙組から夢白あやが雪組へ移ることも決定。
この時点での俺の脳内はパニック状態だよ。「じゃあ潤花は? 夢白と潤花の単純トレード? でも宙組には既にトップ娘役の星風まどかがいるだろ?」と。
だが、11月になってついにパズルのピースがハマり始める。
星風まどかの専科異動と、潤花の宙組トップ娘役就任が発表されたんだ。
11ヶ月かけて解けた「劇団の壮大なパズル」
そして翌年2021年2月。専科にいた星風が、華優希の退団に伴い「花組トップ娘役」に就任することが発表された。
ここでようやく、俺の中で全ての謎が解けたんだよ。
* 宙組「真風・星風」の固定化を解消したい
* 星風を花組「柚香光」の相手役へスライドさせたい
* そのため、まず宙組の次期トップ娘役として潤花を雪組から引き抜いた
* 星風が花組へ移るまでの「待機ポスト」として専科を活用した
* 潤花が抜けた雪組の穴を埋めるため、経験豊富な朝月を花組から呼び戻し、次世代の夢白をセットで雪組へ仕込んだ
要するに、**宙組と花組のトップ人事の都合から始まった「超大型玉突き人事」**だったわけだ。
これを11ヶ月かけて小出しに発表されたもんだから、ファンは毎回心をかき乱された。当時、何も知らない一部のファンから「咲ちゃん(彩風)が潤花を拒否したんじゃないか」なんて的外れな噂まで流れて、俺は「咲ちゃんは劇団の壮大な計画に巻き込まれただけだろ!」と胸を痛めていたよ。
人事発表のたびに一喜一憂させられるが、この**「後から点と点が繋がるドラマ性」**こそが、宝塚の人事ウォッチをやめられない魔力なんだよな。
おまけ:退団後の彩風咲奈がカッコ良すぎて震えた話
人事のドタバタ劇を語ったついでに、最近俺が現場で絶句した話をさせてくれ。
『THE 戦国 外伝』を観に行ったんだが、男役を卒業したはずの彩風咲奈が、現役時代を遥かに凌ぐレベルでカッコ良かったんだ。
彼女が演じたのは海賊集団の頭領・謝羽良彩音。
黒い長髪を束ね、ツヤツヤの肌にフワッと舞う羽織、そして膝までの黒ロングブーツ。ただでさえスタイル抜群なのに、ヒールが高くなったせいか脚の長さがさらに次元を超えていた。
男性キャストがズラリと並ぶ殺陣の現場で、右手に剣、左手に銃の二刀流で誰よりもキレッキレに舞う姿。宝塚で培った男役の「芯の強さ」と「凛とした佇まい」がそのまま圧巻の説得力になっていて、完全に客席の視線を独占していたね。
『天使にラブ・ソングを』で森公美子さんとガッツリ渡り合った経験が生きているのか、歌唱力のパワフルさも格段に増している。『HiGH&LOW』のような熱いエンタメ作品で生き生きと暴れまわる彼女を見て、「退団してさらに男前(?)になるってどういうことだろ」と、男の俺でも惚れ惚れさせられたよ。
やっぱり宝塚のOGたちが外の世界でバチッと覚醒する瞬間を見るのは、最高の贅沢だな。今後の進化も追い続けずにはいられないぜ。
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