元トップ娘役ドン引きの末路と結愛かれんの発言



にほんブログ村 演劇・ダンスブログ 宝塚歌劇団へ

「元トップ娘役」という看板の重さと、そこへ挑む女たちの生き様
​梅芸で公演されている『ザ戦国外伝』を観に行く電車の中、スマホで元月組娘役・ゆいかれん(結愛かれん)のインタビュー記事を読んだ。これがなかなか考えさせられる内容で、思わず読み入っちまったよ。

​「トップになれなかった自分」が切り開く新しい道
​101期のゆいかれんは、2023年の『応天の門』『Deep Sea』で宝塚を退団後、ひらがな表記の「ゆいかれん」に改名して映像の世界に飛び込んだ。最初は小さな役からだったが、日曜劇場『GIFT』でレギュラーを掴み、最近じゃ深夜ドラマ『ドライな同期の溺愛癖』で主演を務めるまでに至っている。
​そんな彼女がインタビューでこんなことを語っていた。

​「同期には現トップ娘役もいる。自分はトップに手が届かなかったが、宝塚への愛があるからこそ、トップになれなかった人間が映像で活躍できることを証明して、後輩たちに新しい選択肢を示したい」
​男から見ても、この意気込みにはシビれるものがあるな。

彼女は在団中、101期で最初の新人公演ヒロインを射止め、ダンサーとしても色気のある実力派として人気を集めていた。だが、組み替えや人事の波の中でトップ娘役の枠からは外れてしまった。それでも腐らず、退団後に「自分の力で道を作る」と前を向く姿はハッキリ言ってカッコいい。

舞台ビジネスに立ちはだかる「肩書」の壁
​だが、現実のエンタメ業界ってのはそう甘くもない。
​梅芸のロビーで、今度再演される『星影の人』のチラシを見かけたんだが、ポスターの作りに思わず目が止まった。主要キャストとして写真がデカデカと載っている女優は、華優希と愛加あゆ。どちらも元トップ娘役だ。

一方で、実力派OGとして知られる音波みのり、晴音アキ、野々花ひまりといった面々は、名前のみの記載に留まっている。
​どんなに歌や芝居が上手くても、そして現役時代に「娘2」ポジションまで登り詰めたとしても、「元トップ」という肩書がないと、大劇場のメインキャストとして名を連ねるのは至難の業。商業演劇において「元トップ」という肩書は、そのまま圧倒的な集客の看板であり、ビジネスとしての格差が如実に出る部分なんだな。

実際、退団後に圧倒的な歌唱力で舞台に立ち続けている音くり寿のような実力派でさえ、中劇場を中心とした活躍がメインだ。例外的に帝劇クラスでメインを張り続けた和音美桜のような例もあるが、あれは本当に稀なケースだろう。

映像の世界に勝機を見出す
​ゆいかれんがわざわざ「映像で活躍できることを証明したい」と語った理由も、ここにあるんだろうと思う。
​舞台の世界じゃ「元トップ娘役」の独壇場になりがちだ。だからこそ、あえて土俵を変えて「テレビや映画の映像作品」で結果を出す。そうすれば、トップになれなかった後輩娘役たちにも「宝塚を出た後、別の戦い方がある」という希望を見せられるってわけだ。

もちろん、映像の世界でも元トップの壁はある。黒木瞳や檀れい、紺野まひるのように第一線で活躍し続ける元トップは多い。だが同時に、羽桜しずく(中島亜梨沙)や、うたのおねえさんとして大化けしたはいだしょうこのように、トップの肩書がなくとも映像やTVで独自のポジションを築いた例もある。

次期トップ娘役のゆくえ
​宝塚という世界は、ファンが思っている以上に「トップになれたかどうか」でその後の人生の選択肢が大きく変わる、過酷な階級社会だ。
​現在、月組はトップコンビの退団が控え、次の体制への関心が高まっている。次期トップスターは風間柚乃で決まりだろうと勝手に踏んでいるが、気になるのは「誰がその隣に立つのか」だ。

​候補に挙がっている娘役たちも、いま頃は期待と不安で胸を痛めながら通知を待っているのかもしれない。肩書ひとつでその後のエンタメ人生がガラリと変わる……そう考えると、トップを巡るレースの凄まじさを改めで思い知らされるぜ。
にほんブログ村 演劇・ダンスブログ 宝塚歌劇団へ

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする